▼
第1回 来院 | 第2回 来院 | 第3回 来院 | 第4回 来院 | 第5回 来院 |
初診 診査・検査 予備印象 | 診査結果報告 治療方針説明 精密印象 | 噛み合わせの記録 人工歯の選択 | 蝋義歯試適 | 完成義歯装着・調整 |
詳細はこちら | 詳細はこちら | 詳細はこちら | 詳細はこちら | 詳細はこちら |
▼
以上はごく一般的なケースにおける手順です。
しかし、難症例といわれる場合には、新義歯の製作に着手する前に、問題点の解決のための「口腔前処置」と呼ばれるステップが入ります。その場合、上記の6~7回の来院回数に前処置のための治療期間が別途加算されます。
この前処置というのは、不良な、或いは不適切な旧義歯による粘膜部の損傷、傷、変形の他、噛合せにおける悪習慣、慣らされた間違った顎の位置の修正など、解剖学的および生理学的に正常な顎の状態に回復させる処置で、ケースによっては相当長期に亘る場合もあります。
詳しい治療内容をご説明いたします。
今の入れ歯で困っている症状(主訴)をお聞きし、必要と思われる診査や検査(顎堤形態、粘膜状態、顎関節、使用中の義歯の状態、咬合関係等々)および予備印象を行います。
場合により、使用中の義歯の暫間修理・調整を行います。
(技工室)
予備印象から作製した石膏模型で顎堤形態、小帯の大きさ位置など解剖学的診査を行うと共に精密印象のための個人トレーを作製します。
診査結果報告と治療方針の説明およびインフォームドコンセントを行います。
納得であれば精密印象(本印象)に着手します。
個人トレーを用いて、まず、咀嚼時に生じる口腔周囲筋の動きを記録(辺縁形成)し、シリコーン等の印象剤で精密印象を完成します。
このステップは個人毎にテイラーメイドで、少し時間がかかります。(30分~1時間)。
(技工室)
精密印象からかみ合わせを記録するために、ワックスを用いて咬合床(蝋堤)を作製します。
一方、金属床のメタルフレームを作製します。
咬合床を口腔内に装着し、まず、噛合せの高さを、次いで水平的な位置関係(前後、左右)を記録します。
また、必要に応じてフェイスボウトランスファーを行い、咬合器に上下顎の石膏模型を正しい空間的または3次元的位置(頭蓋/上顎に対する下顎の位置)関係に装着します。
正しい咬合関係が求められたら、人工歯を多くの形態や色調のサンプルから選択します。
メタルフレームの試適をします。
(技工室)
下顎の位置が決定し、咬合器上に付着された咬合床(蝋堤)に人工歯を排列します。
人工歯が排列された咬合床(蝋義歯)を口腔内に試適し、上下顎の位置関係、噛合わせ、前歯の大きさ、色調、および排列状態をチェックし、審美の要求にあわせます。
(技工室)
試適の鑑賞した蝋義歯を完成します。
完成義歯を試適し、必要な調整(義歯の辺縁、噛合せ)を繰り返し行って装着します。
装着から24時間経過し、その間に発生した痛み等の訴えを診査し、必要に応じて調整します。
装着から1週間経過し、その間に発生した痛み等の訴えを診査し、必要に応じて調整します。
装着から1ヶ月経過し、その間に発生した痛み等の訴えを診査し、必要に応じて調整します。
以降、定期的なメインテナンスプログラムに入ります。